
こんにちは!アンティアージュ吉祥寺クリニックの院長の太田です。
このたび、美容医療の専門知識や最新トピックスをわかりやすくお届けする「美容コラム」を開設いたしました。
美容医療は、単に美しさを追求するだけでなく、心と体の健康を支える大切な分野です。
しかしながら、情報が多すぎて迷われる方や、不安を抱える方が多いのも現状です。
このコラムでは、医師としての視点から信頼性の高い情報を発信し、皆さまが安心して美容医療を選べるお手伝いをしてまいります。
当院では、医師が直接対応することで安全性の高い治療を提供しており、医療トラブルが極めて少ないクリニックとして、高い水準の安全性と効果を目指しています。
コラムを通じて、当院のこだわりや施術の詳細な情報も随時お伝えしていきます。 美容と健康の向上をサポートするための情報源として、皆さまのお役に立てれば幸いです。
◆5.アンティアージュ吉祥寺クリニックのHIFU(ハイフ)治療
◆13.アンティアージュ吉祥寺クリニックでのHIFU(ハイフ)治療の流れ
HIFU(ハイフ)は、「High Intensity Focused Ultrasound」の略で、日本語では「高密度焦点式超音波」と訳されます。 皮下組織・SMAS筋膜に超音波を一点に集中させて照射することによるリフトアップを目的とした医療機器です。
従来は外科手術でしかアプローチできなかった肌の深部にあるSMAS層(筋膜)に熱エネルギーを届けることで、根本的な引き締め効果を実現します。
皮膚の表面や周囲の組織にダメージを与えず、目的とする皮膚層のみに熱エネルギーを加えるため、ダウンタイムがほとんどなく、安全性が高い点も特長です。
エイジングケアだけでなく、小顔効果やフェイスラインをすっきりさせたい若い世代にも人気があります。
美容クリニックで行われるレーザー、IPL(フォト)、RF(高周波)、HIFU(高密度焦点式超音波)などの治療は、 下記の図で確認できるように、作用する皮膚の層がそれぞれ異なります。
これにより、お客様の肌の悩みに応じて最適な層にアプローチできるよう工夫されています。
HIFUは、幅広いお悩みに対応できる先進的な施術です。
リフトアップから美肌効果まで、多岐にわたるメリットを備えており、理想のケアを実現します。
その主な4つの効果についてご紹介します。
リフトアップで重要な役割を果たすのが「SMAS筋膜」という組織です。肌は表皮、真皮、皮下組織の3層で構成されており、その中でSMAS筋膜は皮下組織と表情筋の間に位置しています。この筋膜は肌の土台となる部分で、加齢により緩むと皮膚を支えきれなくなり、顔のたるみを引き起こします。
HIFUは、このSMAS筋膜に直接熱エネルギーを届けられるため、リフトアップ効果が高く、ほうれい線やマリオネットライン、フェイスラインのたるみ改善が期待できます。
HIFUの熱エネルギーが皮膚の深部に作用することで、真皮層に微細なダメージを与えます。この過程で、皮膚は「ダメージを修復しよう」としてコラーゲンやエラスチンといった美肌成分の生成が促進されます。これにより、肌の弾力が向上し、ハリやツヤ感のあるキメ細かい肌へ導きます。
前述の通り、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されることにより肌のハリと弾力性向上し、
小じわの改善に繋がります。
余分な脂肪を引き締め、フェイスラインを整えることで小顔効果を実現します。
また、脂肪減少に特化した治療器を使用することで、脂肪を破壊し、老廃物として体外に排出することが可能です。特に、頬やあご下の脂肪改善に効果的です。
HIFUは、顔や体のさまざまな部位に施術が可能であり、当院では以下の部位が施術可能です。
当院の5つのHIFU治療機をご紹介します。
ウルトラセルQ+は1回の施術で3種類のカートリッジ(2.0㎜、3.0㎜、4.5㎜、)を使用。
カートリッジを使い分けることにより、真皮層、脂肪層、SMAS筋膜へと同時にアプローチができます。照射範囲は顔全体です。
肌のハリ、毛穴の引き締め、小じわの改善、フェイスラインや頬のたるみ、あご下のもたつきなど肌の浅い層から深い層まで幅広く効果を発揮します。照射直後から、熱エネルギーによるタンパク変性により引き締め効果が期待できます。
さらに1~3か月かけて皮膚内部の熱ダメージによる創傷治癒効果が働き、コラーゲン生成が促進されることで肌に弾力が生まれます。
肌の土台からしっかりと引き締めることで高いリフトアップ効果が得られるだけでなく、その効果が長期間持続する点も大きな特長です。
【おすすめの方】
3.0mmと4.5mmのカートリッジを使用。
脂肪層からSMAS筋膜までの深さ(3.0㎜~4.5㎜)を照射します。照射範囲は頬~あご下です。
超音波を一点に集中させて照射する技術で、ターゲットとする部位に強い熱エネルギーを与えることが可能です。焦点は最大65℃まで上昇しますが、皮膚表面にダメージを与えることはありません。
皮膚の土台となる筋膜に熱エネルギーを加えるため、たるみをしっかりと引き上げます。
ほうれい線、フェイスラインや頬のたるみ、あご下のもたつきをすっきりとさせる効果があります。
【おすすめの方】
リフテラVライトは、1.5㎜~3.0㎜のカートリッジを使用。
真皮層から皮下脂肪層までを照射することで、コラーゲンの収縮と生成を促し、肌を引き締めてハリのある状態へと導きます。
施術は「顔全体」「あご下+首」「あご下+首+鎖骨下」の3つのメニューから選べ、広範囲のケアが可能です。
ペン型のアプリケーターを採用しており、目元や口周り、額の曲線や首のラインに合わせて、細かい部分まで照射ができるのが特徴です。また、筋膜への照射を行わないため、痛みを感じることなく治療を受けていただけます。痛みに敏感な方やHIFU治療が初めての方にも安心しておすすめできる施術です。
【おすすめの方】
リフトアップ治療器であるウルトラセルQ+の2.0㎜のカートリッジを使用。
表皮から真皮の浅い層へ集中的にシャワーのように照射をするため即効性があり、
施術直後から効果を実感しやすいことが特徴です。
ウルトラセルQ+と同様に、熱ダメージを修復しようとする過程で、コラーゲンやエラスチンの
生成を促進させます。肌が引き締まり、ハリやキメを整える効果が期待できます。
美容医療が初めての方から、肌のメンテナンスをしたい方まで対応できる治療器です。
また、ウルトラセルQ+の施術後に定期的にお受けいただくことで効果をさらに持続させます。
【おすすめの方】
4.5mmのカートリッジを使用。
リニアファームは、あご下やフェイスラインに蓄積した脂肪細胞を破壊する 脂肪溶解に特化したHIFU(ハイフ)治療器です。 ウルトラセルQ+が点状(ドット)で照射するのに対し、リニアファームは超音波を線状(リニア)に照射をしていきます。そのため皮下脂肪の広い範囲に熱を加えることができます。 脂肪がつきやすくもたつきやすい頬やあご下に効果的です。 溶解した脂肪は血管やリンパ腺を通じて体外へ排出されます。
【おすすめの方】
HIFUは、使用する治療器やカートリッジによって熱が届く深さが異なるのが特徴です。カートリッジの種類に応じて、表皮や真皮層、さらに深いSMAS筋膜層など、特定の皮膚層に集中的に熱エネルギーを送ることで、肌のリフトアップや引き締めを実現します。治療の目的や施術部位に合わせてカートリッジを使い分けることで、一人ひとりのニーズに応じた最適な治療が可能です。
HIFUは、使用する治療器の種類によって照射部位や治療間隔が異なる点も特徴です。治療器やカートリッジの特性により、照射できる深度やエネルギーの集中度が変わるため、顔、あご下、首などの部位に適した治療が可能です。また、照射部位に合わせて皮膚や筋膜への負担を考慮し、適切な治療間隔を設けることが推奨されています。
通院頻度やスケジュールはお客様ごとに調整できるため、短期間で効果を実感したい方から定期的なメンテナンスを希望される方まで、それぞれのライフスタイルに合った治療プランをご提案します。
照射による熱エネルギーが各皮膚層に刺激を与えることで、治療直後からすぐに引き締まり感を得ることができます。たるみの軽減やフェイスラインの引き締め効果を早期に感じやすいことが特徴です。
治療機や照射深度により異なりますが、HIFUの本来のリフトアップ効果は、施術後数週間から数カ月かけて徐々に現れます。また、熱エネルギーによる刺激でコラーゲンが生成され、肌のハリや弾力が改善されるプロセスが続きます。
効果を持続させるポイントとして、定期的な治療をおすすめしております。
治療間隔の詳細は、上記の表をご覧ください。
前述の通り、効果を持続させるには定期的な治療が重要です。そこで今回は、各HIFU(ハイフ)治療器の特徴を活かした半年間のおすすめ治療プランをご紹介いたします。異なる効果を持つHIFU治療器を組み合わせることで、効率的かつ最大限の効果を引き出すことができます。
治療内容により異なりますが、HIFUは照射が約15~30分程度で終わります。
そのため、なかなか時間の取れない方でも無理なくHIFUの施術を受けることが可能です。
HIFU特有の痛みを伴う場合があります。
「皮膚の奥を針でチクチクと刺したような痛み」を感じることがあります。
また、照射する箇所が骨に近い部分は「骨に響くような痛み」を感じることがあります。
個人差がありますが、基本的には我慢できる程度の痛みです。
出力の強さや照射深度により痛みが異なりますが、苦手な方は比較的痛みが少ない治療をおすすめします。
照射の調整も可能なので、無理なく医師、または看護師に仰ってください。
※治療内容によってはご案内が可能な場合があります。ご予約の際にご相談ください。
注意点についてもきちんと理解した上で治療をお受けください。
HIFUは大きな副作用が起こりにくい施術ですが、稀に赤み、腫れ、むくみといった症状が出る場合があります。
数日で自然に落ち着くことがほとんどですが、万が一水ぶくれができるなど火傷が疑わしい場合や腫れがなかなか引かない場合はすぐに医師へご相談ください。
HIFUの施術後は肌の水分量が一時的に減少し、乾燥しやすくなります。肌のバリア機能が一時的に弱まっているため紫外線による影響を受けやすくなります。HIFUの施術後は保湿やUVケアを十分に行い、肌に刺激を与えないように心がけましょう。
ハイフ後は肌が一時的に敏感になります。
ピーリング作用のある化粧品や、赤みや皮むけを生じる外用薬を使用中の方は 前後2週間ご使用をお控えください。
例:レチノール、ビタミンA、ハイドロキノン、ベピオゲル、ディフェリンゲル、 エピデュオゲル、デュアック配合ゲル、スクラブ洗顔、ピーリング石鹸など
HIFUは「医療行為」であり、医師の診断のもとに治療を受けることをおすすめします。
【HIFU治療を受ける際のチェックポイント】
HIFUは安全に受けていただける治療ですが、少なからずリスクも伴います。特に、頬の脂肪が極端に少ない方が治療を受けると、頬がこけてしまい、老けた印象を与える可能性があります。
そのため、骨格や筋肉、神経経路といった解剖学の知識に基づいた施術が必要です。当院では、筋膜層まで照射する施術は解剖学に精通した医師が担当しております。安心して治療を受けていただけるよう、お客様ひとりひとりとのカウンセリングを大切にしています。
HIFU治療ご希望の方はお電話でご予約をお願いいたします。
来院後は、医師によるカウンセリングをお受けいただきます。
施術時間は約15~30分です。(治療内容により異なります)
日常生活で大きな制限はなく、施術後すぐにメイクも可能です。保湿やUVケアを十分に行い、肌に刺激を与えないように心がけましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後も皆さまのお役に立てる情報をお届けしてまいります。
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PROFILE
杏林大学医学部卒業
杏林大学医学部付属病院にて研修
杏林大学医学部付属病院形成外科
旭中央病院形成外科
東京警察病院形成外科
日本形成外科学会認定専門医
サーマクール認定医
日本美容外科学会(JSAPS)
日本美容皮膚科学会
アンティアージュ吉祥寺クリニック
東京都武蔵野市吉祥寺本町 1-1-12 第2小野山ビル5F
TEL:0422-23-2211(電話受付時間10:00~19:00)
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